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「不思議の国のグプタ 飛行機は、今日も遅れる」(ヒロ前田さん/清涼院流水さん)のレビュー

 


<p今回紹介するのは、かなり変わったTOEIC教材「不思議の国のグプタ 飛行機は今日も遅れる」です。

小説という形を取ってはいますが、紛れもないTOEIC教材です。

 

それでは、レビューを書いていきたいと思います。

 

著者・ヒロ前田さん/清涼院流水さんとは?

■ヒロ前田さん
TOEIC界の巨匠と呼ばれる。
TOEIC受験歴20年以上。最低20点、最高990点獲得経験あり
・TOEIC全国制覇(全都市でのTOEIC受験)を目指して受験し続けている
・徹底したリサーチを行うための受験スタイルなどから「アナリスト型TOEIC講師」とも呼ばれる。
・項目別正答率を算出できる世界初の教材「TOEICテスト 究極の模試600問」を製作。

 

■清涼院流水さん
小説家。
京都大学在学中の1996年、「コズミック」で第2回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。
TOEICスコア 990点取得

 

教材の詳細

■全体
教材本編・・・B6サイズ、177ページ。
7つのパートで構成されています。
全体を通して教材というより小説の形式を取っており、参考書とか問題集という感じではありません。

 

■小説本編

Part 1 予兆
Part 2 覚醒
Part 3 抵抗
Part 4 模索
Part 5 急転
Part 6 試験
Part 7 英雄

 

■小説中に出てきた重要語彙リスト

 

■無料ダウンロード特典コンテンツ
①TOEIC超ミニ模試&解説(pdf 39ページ)
②学習メソッドの紹介(章末の「解説」に連動したコンテンツ)
③著者&編集者 制作ウラ話(音声ファイル47分)

 

小説本編はストーリーの内容上の区切りごとに7つのパートに分かれていて、ストーリー本文中の注釈事項(TOEIC頻出のポイントでもある)について、各パートの最後の部分で解説されています。

 

たとえば、Part 1で出てくる
「飛行機が遅れるらしい」
という文について、
「TOEICのパート4(説明文問題)に登場する飛行機は遅れる(be delayed)。遅れの三大原因は・・・」
というように、小説中の記述に関連したTOEICネタの解説が書かれています。

 

■教材の使い方
小説形式なので頭から読んでいくだけです。練習問題等はありません。
主人公視点で読み進めるだけで、TOEICについての「非公式な出題ルール」を知ることができます。

 

非公式なルールと私がここで呼んでいるものの内容は、たとえば

・TOEICでは、**についての会話はまず出題されない(出題されたことがほとんどあるいは全くない)
・TOEICのリスニング問題で、○○が話題に出ると必ず△△が起こる
・TOEIC試験の世界では、□□や☆☆が存在しない

といったものです。

 

それらをここで書いてしまうのはよろしくないので適当にボヤかしながらのレビューになりますが、パートごとの内容を見ていきます。

 

Part 1 予兆

(あらすじ)
架空の世界的物流企業に勤めるグプタは、出張で来ているシアトルのタコマ国際空港で、バンクーバー本社に帰るための飛行機を待っている。悪天候で飛行機が遅れると知って、本社の同僚に電話したときの会話から、奇妙な感覚に気付き始めた・・・

 

■この章でTOEICについて学べることの例

・飛行機が遅れる三大理由
・韓国人の受験者を引っかけるTOEIC頻出リスニング問題
・半端でない頻度でトラブルを起こす機械とは?

 

Part 2 覚醒

(あらすじ)
グプタは、感じ始めた奇妙な感覚の原因を確かめようとするが、むしろ自分の住む国の奇妙な点に次々と気付き、疑問は深まっていく一方であった・・・。

 

■この章で学べること

・現実世界に普通に存在するのに、TOEICに登場しない種類の人々
・同じく、登場しない物品
・日本人に馴染みの薄い(したがって、間違いやすい)演劇・劇場関連の重要語

 

Part 3 抵抗

(あらすじ)
自分の周りの世界が恐ろしくなったグプタは会社から逃げ出してしまう。再び出社してみたものの、同僚との会話を重ねれば重ねるほど、この世界の深刻な事実に気付くのだった・・・。

 

■この章で学べること

・TOEICで出てくる病院の特徴
・絶対に社会に必要だがTOEICに出てこない職業
・TOEIC最頻出の業種の一つと、その関連単語

 

Part 4 模索

(あらすじ)
自分の住む世界の奇妙な特徴に対する疑念が強まるばかりのグプタは、精神的に追いつめられ、とうとうこの世界に挑戦状を叩きつける・・・。

 

■この章で学べること

・TOEICに出てくる企業の特徴
・ほとんどの国にあるはずなのにTOEICの世界にないもの
・TOEICの世界で求人広告に応募してくる人の特徴

 

Part 5 急転

(あらすじ)ネタバレになるので割愛します。

 

■この章で学べること

・TOEIC受験時のルール
・TOEICパート3に登場する人物が同僚や上司に対して決してしないこと
・「塗り絵」「勘ボックス」「3回チャレンジ法」などTOEIC愛好家にのみ通じる専門用語の意味

 

Part 6 試験

■この章で学べること

・英語力とともに、TOEIC受験者にとって重要な能力とは何か
・TOEICにまつわる大きな謎

 

Part 7 英雄

■この章で学べること

・TOEIC最高点が990点に設定されている理由
・正答数とスコアの関係を調べる方法

 

評価

教材としてのコンセプトは?

TOEICという試験の特徴を小説形式で学ぶことです。TOEIC特有の奇妙な設定の中で困惑する主人公の姿が(TOEIC受験経験豊富な人には)地味な笑いを誘います。

 

読む価値のある本か?

純粋に小説として楽しむこともできますが、TOEICスコアを上げたい人には教材としても読む価値があります。
英語力の面ではあまり得るもののない本ですが、TOEIC対策としては、重点的に覚えるべき語彙やリスニング問題で注意深く聞き取るべき箇所が指南されているため、役に立つでしょう。

 

実践できる教材内容か?

読むこと自体が「実践」です。本書を読めばTOEICという試験について知ることができます。
ただしあくまで「出題傾向」の範疇なので今後変わっていく可能性はあります。

 

メリット/デメリット、向いている人

■デメリット
TOEICスコアアップのために「やらなくていいこと」は分かるが、「やるべきこと」が減るわけではありません。また「やるべきこと」は本書にはないのでしっかり他の教材で学習する必要があります。

 

■メリット
難しく考えずにTOEICについて知ることができます。特に公式には発表されていないが実際の出題傾向としてほとんどお決まりになっていることを学べます。

 

■この教材はこんな人におすすめ
小説なので誰が読んでも楽しければいいのですが、TOEICのことを本当に全く知らない人はあまり面白くないかもしれません。受験経験の豊富な人、問題をよく研究している人はニヤニヤしながらマニアックな笑いを楽しめるでしょう。

参考書として使うなら、TOEICを1〜2回受けて、試験の雰囲気はわかってきたけどあまり細かな出題傾向までは把握してない人に向いています。本書を読めば頻出する単語・話題と、出題される可能性の極めて低い単語・話題とがわかるので、頻出の問題を確実にものにできるよう学習することで学習を効率化できます。

 

「不思議の国のグプタ 飛行機は、今日も遅れる」の総評

「不思議の国のグプタ 飛行機は、今日も遅れる」の評価・・・評価B(良い教材)

 

山ほどあるTOEIC教材の中では、かなり異彩を放つ本です。

 

TOEICにでてくる会話、人物、文書などは、何の変哲もない我々の日常の出来事から作られていると思っていたら、真面目に考えるとこんなに奇妙な世界だった!という内容です。

別にTOEIC運営組織への問題提起とか、TOEICの成績で就職転職が左右される社会への警鐘というようなシリアスな内容ではなく、TOEIC愛好家が、マニアックな楽しみを共有できる娯楽作品です。

もちろん教材としての側面もあります。TOEICの巨匠・ヒロ前田氏と990点ホルダー小説家・清涼院流水氏のコラボなので、内容は信頼できるでしょう。

特にTOEICに挑戦し始めて少し経ったくらいの人にとっては、TOEICの非公式な出題ルールを知ることができるメリットがあるので、一度読んでみることをおすすめします。

 

 

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