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新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング(八島 晶さん)のレビュー

 



こんにちは。

 

今回はTOEICリスニングパートの教材「新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング」を紹介します。

 

 

 

「リスニングなんて、たくさん英語を聞くしかないのでは・・・」と思いがちですが、さて、この本ではリスニング力アップの方法やリスニング問題解法テクニックが書かれているのでしょうか。レビューしていきたいと思います。

 

ではいつものように著者紹介から行きましょう。

 

教材著者・八島 晶さんとは?

■八島 晶(やしま あきら)さん 略歴

 

東京理科大学理工学部卒業。

外資系ソフトウェア会社に勤務する現役サラリーマン。

2013年にTOEIC公開テスト、IPテストで990点を達成。TOEIC公開テストの受験回数は60回超。同僚を対象に開催したTOEICスコアアップセミナーの受講者はのべ800名を越える。

英語、TOEICの雑誌にコラムやスコアアップ体験記を執筆。

また、インターネット上のサイト「TOEIC満点サラリーマンのブログ」を通じてTOEICのスコアアップ法、問題の解答法など学習者の視点に立ったユニークな情報を発信中。

 

TOEIC満点サラリーマンのブログ:http://ojimstoeicdiary.blog.fc2.com/

 

教材の概要

■基本スペック

TOEIC リスニングセクション パート3、4の対策本。

学習対象者はスコア600点程度の人。

2015年発行なので2016年からの新形式には非対応。(模試教材ではないのであまり影響はないと思います)

 

■テキスト

新書サイズ、257ページ。

 

■音声ファイル

Webサイトから問題文と設問のmp3形式音声ファイルをダウンロード可能。

通常速度と、1.3倍速の音声が用意されています。

 

学習内容の詳細

ここでは教材の学習内容を、章ごとに見ていきます。

 

出発の前に

ここでは以下のようなことが書かれています。

 

・教材著者の八島晶氏がはじめてのTOEIC受験で惨敗し、しばらく英語学習から離れていたこと

・のちに必要に迫られて英語学習を再開し、自分で学習スタイルを模索し実践した結果、990点を取れるまでになったこと

・TOEICスコアアップの方程式と、TOEICにポジティブに取り組むための考え方

・八島氏が本書で伝えたいこと

 

第1章 なぜ英語が聞き取れないのか

第1章では、まだTOEICの問題に取り組みません。

八島氏がTOEICで満点を取るまでに経験した、「英語が聞こえるようになるまでの4つの段階」について、下の写真のように図解も交えて解説されています。

内容は以下のようなことです。

 

英語の理解を阻む「壁」とは何か?

・大量リスニングやディクテーションでは壊せないその壁に穴をあけるために有効なトレーニングは何か?

 

 

■コラム1 「母語を獲得した成功体験」

日本人が日本語を獲得できた理由と、第二言語を獲得するときとの違いについての話が書かれています。

 

■コラム2 「海外ドラマ、恋人」

母国語を獲得したときと同じような状況を作り出してリスニング力を上げる方法についての話です。

 

第2章 英語力を上げる

この章でもまだTOEIC問題には本格的には入りません。

リスニング力を上げるための具体的なトレーニング方法について以下のようなことが解説されています。

 

・誰でも英語が聞こえ、理解できるようになるための「5 STEP」トレーニング

・単語、構文をチェックするときのアドバイス

・単語の意味を調べてもイメージが湧かないときの対処法

・単語がわかっても英文の意味がわからないときにすること

・音声チェックするときにこだわって欲しいこと

・全ての音が聞きとれなくても、文の内容を推測できるようになるトレーニング

オーバーラッピングとはどんなトレーニングか、何が身につけられるのか

・「発音できない音は、聞こえない」は真実か?

シャドーイングとはどんなトレーニングか、英語力にどんな変化をもたらすか

・シャドーイングが上手く出来ないときにどうするか

音読トレーニングでリスニング力が上がり、スッキリと聞こえるようになる理由

・音読の具体的なやり方

・「5 STEP」のトレーニングを実践するプログラムの作り方と、取り組み方のアドバイス

・スクリプト全体を音読するトレーニングのメリット

 

■コラム3 「トレーニング最大の課題 」

声を出すトレーニングを行う際の現実的な最大の課題とその克服方法についての話です。

 

■コラム4 「忘れられないあの日のこと」

八島氏が、念願だった900点を達成したときの経験談です。

 

第3章 解答力を上げる

いよいよTOEICの具体的な解答テクニック解説に入ります。

ここでは解答力を上げるための「先読み」という技術と、それを発展させた「予測フレーム」を作る技術について解説されています。

 

内容は以下です。

 

・先読みの種類

・Part 3の「予測フレーム」の作り方と予測フレームの応用編

・答えがわかってからマークを塗るまで記憶を保持する方法

・Part 4の予測フレームの作り方

 

■コラム5 「金フレを使ったボキャビル」

「出る単特急 金のフレーズ」を使った、特にリスニングに効果の出るボキャビル(語彙力強化)の方法について解説されています。

 

第4章 具体的なトレーニング方法

この章ではじめて、TOEIC形式のPart3、Part4問題を使ったトレーニングに入ります。

Part 3、4各1セットを題材に、「5 STEP」トレーニングの手順が詳細に解説されています。

 

問題、スクリプト、正解と解説、語注、和訳はもちろん記載されていますが、それに加えて「先読みの基本フレーム」「先読みの応用フレーム」も解説されています。

 

 

 

さらに、問題のスクリプトを使って、第2章で出てきた「5STEPトレーニング」を実践する具体的な手順まで解説されています。すなわち「問題を解いて解答解説を読んで終わり」ではなく、英語力特にリスニング力そのものを上げるために問題のスクリプトを活用するトレーニング方法です。

 

第5章 「壁」を越えるPart 3 トレーニング

第4章までに解説されてきたトレーニングを実践するためのPart3問題が5セット用意されています。

 

各問題について、スクリプト、正解、解説、語注、和訳、先読みの基本フレーム、および「復習トレーニングポイント」が書かれています。

「復習トレーニングポイント」の中では、問題文の微妙な表現から話者の感情を読み取り、会話を予測する方法が詳細に解説されています。

 

■コラム 6 「目標スコアを目指して1日1点を積み重ねる」

このコラムでは、生活が忙しい中で学習を継続するための気の持ち方のコツについて書かれています。

 

第6章 「壁」を越えるPart 4 トレーニング

第5章と同じく、本書のトレーニングを実践するための練習問題です。

ここではPart4問題が5セット用意されています。もちろん「先読みの基本フレーム」や「復習トレーニングポイント」もあります。

 

第7章 Part 3 & 4 チャレンジ問題

本書最終章として、少し難し目の練習問題がPart3・Part4各1セットずつ用意されています。

 

難しいというのは、例えば設問を読んでも会話場面を予測するヒントが見つからない(どこで何の話をしているか想像できない)というような問題の作り方です。(それ以外にもヒネリが加えられています。)

 

高いレベルのリスニング力や臨機応変な対処力が求められます。

 

■コラム7 「仕上げの特急トレーニング」

本書のために用意されている1.3倍速音声ファイルを使ってトレーニングをする際のアドバイスが書かれています。

 

教材内容は以上です。

 

「新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング」の評価

教材コンセプトは?(教材としての狙い、メソッド等を持っているか。)

本書のコンセプトはTOEICスコアアップのために、英語力及び解答力をともに強化することです。TOEIC問題を解くためのテクニック的な内容と、リスニング力を含めた英語の総合力を強化するトレーニング法の両方が書かれており、問題数こそ少ないものの、非常に密度の高い教材に仕上がっています。

 

効果が出ると期待できるか?(TOEICスコアアップにつながりそうな教材内容か?)

本書で解説されている「先読み」や「予測フレーム」といった解法テクニックを身につければ、設問に絡む部分を聞き取る準備が整った状態で問題文のリスニングに入れるため、解答力アップが期待できます(想像力を駆使するので訓練は必要)。また本書に書かれている「5STEPトレーニング」は、目先のスコアを上げるためのテクニックではなく英語の地力を強化するものです。みっちり実践すればリスニング以外のパートでもスコアアップが期待できます。

 

誰でも実践可能な内容か?(精神論、特殊技能を前提としたノウハウ、物理的に実践できない訓練等はNG)

本書では主に声を出すトレーニングが紹介されているので、声を出すのに支障のない環境にいる人は問題なく実践できます。声を出しずらい環境の場合、実践が難しいのですが、その場合でもトレーニングできるように、いくつかアドバイスは書かれています。

 

教材のメリット/デメリット

■デメリット

・本書に書かれているトレーニングは声を出して実践する練習がメインなので、声を出しずらい環境の学習者は工夫が必要。

・「予測フレーム」を作るのは集中力と想像力が必要で、誰でもすぐに出来るものではなさそう。

 

■メリット

・「先読み」「予測フレーム」などパート3、4問題に挑むための強力なテクニックが丁寧かつ詳細に解説されている。

・第1章で書かれている、英語を聞いて理解できるとはどういうことかについての考察は非常に参考になる。またトレーニングの理論的背景にもなっており、納得して取り組むことができる。

・第5章、第6章の「復習トレーニングポイント」における、英文表現とニュアンス(話者の気持ち)についての解説は非常に内容が深く、勉強になる。極端な話、この部分だけ抜粋しても優良な教材になってしまうのでは?というぐらいのクオリティがある。

 

総評

「新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング」の総合評価・・・評価A(優れている教材)

 

「リスニングパートはまず聞き取れないと仕方ないので英語を大量に聞き流しているが、リスニング力が上がったと思えないしスコアも伸びていない」

「パート3、4で、会話場面が見えてきたころには問題文読み上げがかなり進んでしまっていて、いつも設問の手がかりを聞き逃してしまう」

そのような方には本書は役立つでしょう。

 

読む前は、「単なる例題解説型の教材だったら、月並みというか、つまらないな・・・」と思っていたのですが、この本は違いました。

 

本書は端的に言うと、「TOEICパート3&4を有利に解き進めるためのテクニック」と、「TOEIC問題を活用して、英語力そのものを高めるトレーニングメソッド」の両方が紹介されている、非常に内容の濃い教材です。

 

TOEIC Part3、4の問題における「先読み」は本書以外でも紹介されるテクニックですが、「予測フレーム」は八島氏のユニークなメソッドです。(濱崎潤之輔先生は「要約リテンション」という別のテクニックを提唱しています。)この「予測フレーム」は「イメージ」や「印象」といった右脳的な能力を駆使する技術で、習得できるかどうかは個人差が出るかもしれません。習得できると、かなりの余裕を持ってリスニングできるようになると期待できます。

 

英語力を上げるための「5STEP」トレーニングについては、問題文をどういうリズムで、どこに気持ちを込めて音読するかといった細かいレベルまで親切に解説されているところが良いです。文脈から、話者が協調したいところが○○の語句だから、そこに気持ちをこめて読みましょうという風に、納得しやすいように書かれているのが特長です。

 

また、先にも書きましたが、第5・6章の「復習トレーニングポイント」における英文ニュアンス解説は、TOEIC上級者が読んでも参考になる部分が多いです。私が本書でもっともインパクトを受けたのはこの部分でした。詳細はこの記事では書きづらいので、是非一度読んでいただきたいです。

 

まとめると、本書「新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング」はパート3・4対策テクニックもさることながら、リスニング力も含めた英語力の基盤強化トレーニング方法が紹介されている優れた教材です。リスニング力が伸び悩んでいる人には本書をオススメします。

 

 

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