鬼の変速リスニング

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「TOEICテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング」(テッド寺倉さん他)のレビュー

 


 

こんにちは。

前回に続いて、TOEICリスニング教材の紹介をしたいと思います。

 

今回は、「TOEICテスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」です。

 

 

TOEICにも変速音声の教材ってあるんだ〜。しかし中身は大丈夫なんだろうか…(某有名英語教材と同じじゃないよね?)と、少し不安も。

ではレビューに入りましょう。

 

教材著者の紹介

本書の著者は、3人ともTTT(Teacher Training for the TOEIC TEST:ヒロ前田氏とロバート・ヒルキ氏がトレーナーを務めるアルクのTOEICスコアアップ指導者養成講座)の卒業生です。

 

テッド寺倉(てっどてらくら)さん 略歴

TTT8期生。英語は洋楽を聴くだけという人生だったが、就職浪人をきっかけに英語の習得を決意。英語でビジネスを学べるコースを探し求めて3カ国を渡り歩き、1年度TOEIC925点を取得。日系メーカー海外営業職などを経て、ビジネス英語トレーナーとして独立。現在は企業研修でTOEICやビジネス・異文化コミュニケーション、英文ライティングを指導。TOEIC990点を20回取得、うち全問正解10回。テッドは英会話スクール勤務時代に自分で付けたニックネーム。

 

和泉有香(いずみゆか・Joy)さん 略歴

TTT9期生。高卒。海外留学経験なし。塾講師、劇団通訳などを経て現在は株式会社オフィス・ジョイ代表取締役。大阪市内の私立高校、専門学校、神戸市内の大学でTOEIC対策などを教えている。一般社団法人国際英語発音協会理事。全日本青少年英語弁論大会審査員。TOEIC990点を7回取得。TOEIC SWテスト400点満点。英検1級(優良賞受賞)。

 

天満嗣雄(てんまひでお)さん 略歴

TTT6期生。プロセス英語会代表。英語が苦手な学生を対象にした専門学校のTOEICクラスで、ゲームの要素を取り入れた授業を行ったことをきっかけに、アクティビティーを楽しみながら英語力とTOEIC解答力を高めるイベント型セミナー「TOEICまつり」を開始。英語発音指導にも定評がある。TOEIC受験回数は55回、990点取得は14回

 

教材の概要

 

TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1


上のリンクは改装版です。(2018年7月25日出版予定)

 

本書の概要は以下のとおり。

 

■基本スペック

・TOEIC Part 3、4の対策本。

・1日にPart 3または4の問題一つを題材に色々なトレーニングをする。6日間×4週間分のレッスンを収録。

 

■テキスト

新書サイズ 223ページ。

 

■音声ファイル

アルクのウェブサイトから音声をダウンロードして使用。

問題文や設問の英文音声だけでなく、著者3人の講義音声も用意されている。

トラックが細かく分かれているので、解説を飛ばして問題音声のみを聞くことももちろん可能。

 

学習内容の詳細

本書はTOEICのリスニング問題対応力を強化するために、5段階の変速音声リスニングと音読トレーニングを通して英語を聞き取る力を鍛える教材です。

 

6日×4週間分、合計24回のレッスンが収録されています。

 

各レッスンは次のような構成になっています。

 

■5段階スピードでの問題文リスニング

まずTOEIC パート3または4の形式の問題文を聞くのですが、本書では以下のような5段階スピード音声が用意されています。

 

鬼速」2.5倍

爆速」2倍

快速」1.5倍

並速」1倍

亀速」0.7倍

 

 

設問も与えられているので、聞き取りながら答えがわかった時点で解答を書き込みます。

 

■確認リスニング

スクリプトを確認しながら、並速(1倍)で問題文を聞きます。 スクリプトとともに語注、訳もテキストに記載されています。

 

 

■解答・解説

設問それぞれについての解説が書かれています。

 

どんなタイプの問題か、どの部分がヒントやキーワードになっているか、どの辺に手がかりが出てくることが多いか、など詳しく解説されています。 また問題文と設問・選択肢とで「言い換え」られている表現についても解説されています。

 

 

■音読チャレンジ

変速された音声を使って、問題文の音読練習をします。

 

◆音読のポイント 問題文には、音がつながってしまって聞き取りにくい部分や、日本人が発音しにくい音を含む部分があります。

例)

・I want it to be〜

・It'll〜

・need to〜

 

これらを英語っぽくスピーディに発音するためのコツが解説されています。

 

◆音読練習

問題文を加工して作られた5パターンの練習用音声を使って、以下のような音読練習をします。

 

1.並速リピーティング

通常速度の音声を使います。問題文の意味の区切りでポーズが入るので、聞いた英文を繰り返して読みます。(スラッシュ入りスクリプトが与えられています)

 

2.並速オーバーラッピング

スクリプトを見ながら、聞こえてくる音声に合わせて英文を読み上げます。

 

3.快速オーバーラッピング

1.5倍速音声で上と同じ練習をします。

 

4.並速シャドーイング

スクリプトを見ず、聞こえた音声をほぼ同時に口頭で再現します。

 

5.快速シャドーイング

1.5倍速音声で上と同じ練習をします。

 

一日のレッスンはこれで終わりです。

 

この形式レッスンが6日分続いたあと、「ウィークエンド・アクティビティ」として、少しTOEICの問題形式から離れたエクササイズをします。内容は下記のようなものです。

 

◆ウィークエンド・アクティビティ

1週目「先読みドン」

設問の先読みのトレーニング。

 

2週目「 ぱらぱらフレーズ」

言い換え表現を見抜くトレーニング。

 

3週目「はや押し森問題」

いわゆる「森問題」と呼ばれる問題(会話やトークの概要に関する設問)を解くトレーニング。

 

4週目「ドラマチック音読シアター」

会話/トークの人物になりきって感情を込めて音読するトレーニング。

 

教材内容は以上になります。

 

全てのレッスンについて、著者3人の(関西弁での)講義音声も用意されているので、それに従って学習していくことができます。

 

「TOEICテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング」の評価

教材コンセプトは?

この教材はやることが多いので、ちょっとコンセプトが分かりにくいように感じる面がありますが、基本は「多段階スピードリスニングと音読練習によるリスニング力強化」です。(音読がリスニング力アップに効果的というのは、TOEIC講師陣の間では半ば常識とされているようです。)

 

効果が出るか?スコアアップが期待できるか?

本教材は、変速リスニング・例題演習・音読トレーニング・音声講義と、リスニング問題対策項目をほとんど全て網羅しており、英語力そのものの強化とTOEIC解答力の両方を高められるように構成されています。「変速リスニングだけやっていればスコアアップできるよ」という中身のない教材ではなく、アウトプット(音読)をしっかりやってこそリスニング力が上がると説明されており、信頼できる内容です。

 

実践可能な内容か?

音読練習の中には、通常の1.5倍のスピードでシャドーイングをするという極めて高度な練習が含まれており、さすがにこれは誰でもできるようになるとは言えないのですが、それ以外は実践可能だと思います。0.7倍速音声もあるので初級者でもシャドーイング練習に取り組むことは可能でしょう。

 

メリット・デメリット

■デメリット

・音声ファイル必須な教材なのに、音声ファイルをダウンロードするためにアルクのウェブサイトでユーザー登録をしなければならない。面倒、煩雑。(教材内容と関係ないですけど)

・著者3名による講義音声が用意されているのはとても良いが、関西弁が苦手な人は辛いかも。※3人とも、激しくまくし立てるような関西弁ではないので、たいていの人は大丈夫と思います。

・ヒネリを入れた問題が多く(「言い換え」等が多用されている)、実際のTOEIC試験より少し難しい印象。

 

■メリット

音読トレーニングが豊富に用意されていること。特にリピーティング練習用音声は、適度な長さでリピーティングできるように、意味の区切りでポーズが入っているなど、丁寧に作られた教材と感じられる。通常速より速い側だけでなく、遅い音声も用意されているのも良い点です。

講師3人による講義音声があるのも良い。飽きずに学習を続けられそうだし、発音のコツなどの解説がきけるのも良い(他の教材にはない。)。ちなみに本書の帯に「スパルタやで!」と書かれてますが、講義のトークは結構ほのぼのとしていて、リラックスした雰囲気です。スパルタな声はまったく飛んで来ないので、心配はいりません。

・講義音声でTOEICの特徴についての解説が聞ける他、ウィークエンドアクティビティのレッスンで、解答テクニックも練習することができる。

 

向いている人・向いていない人

すべてのレベルの人にオススメできます。TOEIC高得点者でも音読をあまりやったことのない人は、本書でTOEIC問題を使って音読練習してみると、さらなるレベルアップにつながるかもしれません。

 

総評

「TOEICテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング」の総合評価・・・評価A(優れている教材)

 

「普通のTOEIC問題を解いていてもあまりリスニング力が伸びなくなった。ちょっと負荷の高い練習のできる教材はないだろうか(ただしTOEIC問題からあまり離れずに)」

という、刺激・変化の必要な人におすすめなのがこの「鬼の変速リスニング」です。

 

本書は、「高速で聞き流せば英会話ペラペラに〜」のような怪しげなメソッドの英会話教材ではなく、「英語を聞き取って瞬時に理解するには音読がいちばん!」という考えに基づいた、アウトプット重視の教材です。記事冒頭の不安は解消されました。

 

リスニング問題に強くなるにはリスニング力自体を向上させる訓練が不可欠で、教材側はそのためにどんなメソッドを提供してくれるのか?が関心事になります。

 

八島晶さんの「満点リスニング」は、文脈を理解し、キモチを込めた音読練習を繰り返すことでリスニング力に効果が現れる、というメソッドでした。

 

本教材では、他段階スピードでのリスニングと音読を通して、英語の発音・リズムを身につけ、リスニング力を上げていくというメソッドです。

 

毎回のレッスンの最初に、速いスピードから徐々に遅くして聞いて行く変速リスニングをするのですが、私自身はあまりこの変速リスニングそのものに効果があると思っていません。(変速リスニングを聞くと、通常速音声がかなりゆっくりに聞こえるのは確かで、不思議な気分にはなるのですが。)

 

この本の良いところは、変速リスニングの後、みっちりと音読(オーバーラッピング、シャドーイング含む)をやるところです。「満点リスニング」も同じように音読を重視していましたが、本書は音読専用の音声が複数パターン用意されており、かなり高度な練習も(やろうと思えば)できるようになっています。(1.5倍速のシャドーイングはかなり大変そうです。相当な上級者向けです。)

 

著者3名自身による講義音声が聴けるのも本書のユニークな点です。テキストの中で解説されていることと、講義音声とは、だいたい同じポイントをなぞっているのですが、講義音声のほうが印象に残りやすいです。

 

TOEICに出てくる会社はホントにピクニック大好きですよね〜

 

というような「不思議の国のグプタ」的なネタもでてきます。

 

個人的には、TOEIC990点ホルダーの人達の英語発音がどんなものか聞けるのが良かったです。(TOEIC独習者は、英語の上手な非ネイティブの発音を聞く機会がなかなかないと思うので、そういう意味でも本書は有用。)

 

まとめ。

 

コンパクトながら学習内容の充実している「鬼の変速リスニング」、アルクサイトのユーザー登録だけは面倒ですが、普通の問題集に飽きてしまった人やリスニング力が頭打ちになってしまった人に特にオススメします。

 

 

TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1

※上のリンクは改装版です。(2018/7/25出版予定)

 

 

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