鉄板シーン攻略 リスニング

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「TOEIC TEST 鉄板シーン攻略リスニング」(渋谷奈津子さん)のレビュー

 


 

こんにちは。
おすすめTOEIC教材ランキングが形になってきましたが、まだ教材が少ないのでレビューを続けていきます。

今回はリスニング問題の教材「TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 リスニング」です。

 

 
それではいつものように著者の紹介からいきます。渋谷奈津子さんの教材は当ブログ初登場になります。

 

教材著者の紹介

■著者・渋谷 奈津子(しぶや なつこ)さん 略歴

コロンビア大学ティーチャーズカレッジにてTESOL(英語教授法)修士号取得。

現在、企業研修を中心に英語とTOEIC講師を務める。

共著書に「スティーブ・ジョブズから学ぶ実践英語トレーニング」、「TOEICテスト いきなり600点!」がある。

 

■監修者・ヒロ前田(ひろ まえだ)さん 略歴

TOEIC受験力UPトレーナー。TOEIC界の巨匠と呼ばれる。

アルクおよび全国の企業・大学等でスコアアップ指導を行うほか、教員を対象とした「成果の出るTOEICの教え方」のセミナーも実施する。

TOEIC受験歴20年以上。最低20点、最高990点獲得経験あり。

TOEIC全国制覇(全都市でのTOEIC受験)を目指して受験し続けている
徹底したリサーチを行うための受験スタイルなどから「アナリスト型TOEIC講師」とも呼ばれる。
項目別正答率を算出できる世界初の教材「TOEICテスト 究極の模試600問」を製作。

メルマガ「ダッシュで奪取」

http://hiromaeda.info/merumaga.html

 

教材の概要

■教材の基本スペック

・対象パート:Part 1~4。

・対象学習者:初級~中級。TOEICスコア500~600点で、730点を目指している人を想定。

・2014年1月 初版発行。

・2016年からの新形式には未対応。

 

■テキスト

新書サイズ、247ページ。

ローコストな感じの紙で出来ています。文字の大きさなどは適度で見やすいです。

 

 

■音声ファイル

本書中にアドレス記載のウェブサイトから、MP3形式音声ファイルをダウンロード可能。

117トラック、63分。

 

■iPhoneアプリ

同じウェブサイトから、iPhoneアプリもダウンロード可能。

 

■マークシート

本書専用マークシートが巻末に付属しているが、ウェブサイトからダウンロードも可能。

 

学習内容の詳細

本書は、一言で言うと「決まったテーマの中でPart1〜4を通して解けるように構成された問題集」です。

 

どういうことかと言うと、TOEIC本試験では、問題ごとに異なるトピック・シチュエーションが設定されています。例えば「レストランの予約」→「会議の日程変更」→「飛行機の到着遅れ」のように問題ごとに場面がコロコロと変わります。

 

受験者は新たな問題に取り組むたびに「どんな場面なのか?」「何について話しているのか」「登場人物の関心ごとは何?」などを会話から探り、スピーディーに把握する必要があり、頭の切り替えが大変です。

 

本書ではTOEIC本試験とは異なり、ある会社についての一貫したストーリーをもとに、そこから切り出したシーンについてPart1からPart4までの問題を解くように構成されています。

 

こうすることで問題の場面設定に連続性を持たせられるので、学習者は本試験のときの「問題ごとに頭を切り替える」負荷が軽減された状態でリスニングと解答に集中できるというわけです。また、関連語彙・表現をまとめて学習できるというメリットもあります。

 

シーンとして設定されているのは、「求人」「事業拡大」など、TOEICで頻出の"鉄板"のシチュエーションです。

 

一つのシーンについて、Part 1が1問、Part 2が3問、Part 3が1セット(3問)、Part 4が1セット(3問)用意されています。

 

 

それではここから本書の詳細を見て行きます。

 

導入部分

■はじめに/本書の使い方

ここでは、本書の使い方、ダウンロードコンテンツの入手法などの説明が書かれています。

 

■リスニングセクション パート別攻略法

TOEICではどんな問題が出るのか、どこを特に注意して聞き取るのかなど、パート毎にザックリと解説されています。また、リスニング力を上げるためのトレーニング法(音読、シャドーイングなど)も紹介されています。

 

EPISODE 1 求人

ここから本編の問題に入っていきます。4つ用意されたEPISODEの1つ目は、「求人」かテーマです。(架空の)メーカー会社Townsend Appliances社とそこに転職してくる人について、以下の3つのシーンが設定され、それぞれにPart 1〜Part 4の問題が設けられています。

 

Scene 1 就職活動

Scene 2 引越し

Scene 3 新しい環境

 

一つのシーンを5分以内目標で解いて、解答・解説を読むという順で学習するようになっています。

 

最後には、章末表現集としてEPISODE 1の「求人」に関連する語彙・表現が20個リストアップされています。(本書に出ないものも含まれています。)

 

EPISODE 2 事業拡大

EPISODE 2はTownsent Appliances社の事業拡大がテーマで、次の3つのシーンと章末表現集が用意されています。

 

Scene 1 支社開設の準備

Scene 2 オープン祝い

Scene 3 競争

章末表現集 EPISODE 2(20個)

 

EPISODE 3 イベント

EPISODE 3は「イベント」がテーマで、Townsend Appliances社の新製品発表会やその後のパーティについての会話から出題されます。

 

Scene 1 イベント準備

Scene 2 イベント当日

Scene 3 イベントの後

章末表現集 EPISODE 3(20個)

 

EPISODE 4 出張

EPISODE 4は「出張」がテーマということで、航空・宿泊・見学ツアーなどTOEIC定番のシチュエーションから出題されています。

 

Scene 1 出張前

Scene 2 到着

Scene 3 出張先で

Scene 4 海外展開

章末表現集 EPISODE 4(20個)

 

Part 2 Special Training

最後に、本書のPart 2問題の会話を利用したトレーニングが用意されています。

 

学習内容は以上になります。

なお、途中途中にコラムがあり、TOEIC解答テクニックや学習方法が解説されています。

 

 

「TOEIC TEST 鉄板シーン攻略リスニング」の評価

当ブログ独自の基準で教材を評価していきます。

 

教材コンセプトは?

本書のコンセプトはちょっとユニークで、ある会社についてのストーリーを軸に、そこからTOEIC頻出のシーンを切り出して問題を作っている点です。問題ごとにシチュエーションを切り替える学習者負荷を減らすのと、関連語彙をまとめて覚えられるようにすることが狙いです。

 

効果が出るか?スコアアップが期待できるか?

本書を実際にやってみた感じでは、シチュエーション切り替えの負荷が軽減されているとはあまり感じませんでした。ただし、頻出語彙をまとめて学ぶことができるのは良いと思います。

 

実践可能な内容か?

教材本編はTOEIC形式の問題集なので誰でも取り組めます。極端に難易度の高いメソッドや実践困難なトレーニングはありません。

 

 

良いところ・残念なところ

■残念なところ

・コラムの内容が、具体的な解答テクニックだったりTOEIC学習のコツだったりして結構内容が濃いのに、読み物や雑談の体裁で本編中に散在している上に断片的に書かれているため印象が薄い。しっかりと章を確保して(できれば本編EPISODEと連動して)かかれていればよかったのにと思う。

・Part 1問題は、シーンとの関連があまりなさそうなものが多い。

 

■良いところ

・Part 1~4を5分で解いてすぐ解答を確認できるようになっているので、スキマ時間を利用してバランスよくリスニング問題の練習ができる。※すぐ解答を見ることが本書で推奨されているわけではありません。見ようと思ったらすぐ見れる構成になっているという意味です。

・シーンに関連のある語彙をまとめて学習できるのは良い点。

 

向いている人・向いていない人

・負荷を低減した問題を使って、音声リスニングや設問解答に集中する、というのが本書の特徴。つまり初級者向けにハードルを下げた設定。したがってよりハイレベルなスピードや集中力を身につける必要のある中級〜上級者には不向き。

 

総評

「TOEIC TEST 鉄板シーン攻略リスニング」の総合評価・・・評価B(良い教材)

 

「TOEICはいろいろな場面の会話が出てくるので、単語をたくさん覚えなければならないがどこから手をつければいいか分からない」

そんな方には、「鉄板シーン」の語彙・表現から学んでいける本書がおすすめです。

 

TOEICの世界は広いようで実はとても狭く、「現実にはあるのにTOEICには登場しないもの・場面」がけっこう多いです。(参考:「不思議の国のグプタ」)

学習者は、TOEICを学習し始めたら、早めに「鉄板」シーンでの会話の流れ、単語、登場人物が出くわすトラブルなどを頭に入れておけば非常に有利になります。

 

まともなTOEIC教材は公式問題集や本試験からしっかり問題研究・分析をして練習問題を作っている(注:TOEICの掟をあえて破って問題作成している「読解特急3」のような教材もあります)ので、たいていは鉄板シーンの問題になっています。なので「頻出シーンを集めて問題を構成する」という点だけでは本書の優位性があまりありません。

 

本書がさらに工夫しているのは、問題同士に連続性を持たせて、学習者の頭の中にシチュエーションのイメージが出来ている状態で問題を解いていくようになっていることです。たとえばEPISODE1では「求人」がテーマで、シーン1では応募書類、面接、履歴書といった関連性のある単語を含む会話が出題されます。シーン2では、採用が決まった人が引越しをするので、仕事の引継ぎ、家具の処分、引越し業者とのやり取りなどが出題されます。・・・といった具合に、連続したストーリーに視点を置いたまま問題に取り組むことができるのがメリットです。

 

このような構成にしたからといってリスニングがしやすくなるわけではないのですが、ストーリーを利用して関連語句を覚えていくには良いと感じます。

 

本書と同じく「ストーリーに関連させて単語を覚える」というコンセプトの教材としては、「TOEICテスト ボキャブラリープラチナ5000」があります。こちらは上級者も使える教材ですが、大ボリューム教材で、初級者は面食らってしまうかも知れません。本書「TOEIC TEST鉄板シーン攻略 リスニング」はボリュームを絞られてはいるものの、ヒロ前田先生監修なので単語チョイスは信頼できます。初級者は本書を繰り返し解いて、「鉄板」の語彙をしっかり覚えるのがいいでしょう。

 

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