900点特急

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「新TOEIC TEST 900点特急 パート5&6」(加藤 優さん)のレビュー

 


 

 

前記事に引き続きTOEICリーディング問題の対策教材のレビューです。

 

今回は、「新TOEIC TEST 900点特急 パート5&6」を紹介します。

 

900点を狙う中・上級者向け教材ということですが、どんな難問が出てくるのでしょう?緊張しますね。

 

ではレビューをしていきます。

教材著者・加藤優さんとは?

■加藤 優(かとう まさし)さん 略歴

青山学院大学英米文学科卒業。

バンクーバー・コミュニティ・カレッジで国際TESOL(英語教授法)ディプロマを取得。

TOEIC990点

大手英会話学校にて、主に社会人を対象に、英会話や音読に加えTOEICテスト対策を指導。

現在、エッセンス イングリッシュ スクールの日本人主任講師。ユーキャンの「はじめて受けるTOEICテスト講座」に、TOEIC対策の主任担当講師として参加。

ネイティブ並の発音を生かした音読等、多彩なティーチングメソッドを織り込んだ授業は決して受講生を飽きさせず、圧倒的人気を誇っている。

 

教材の概要

新書サイズ、279ページ。

CDなし。
教材中のセンテンスの音声ファイルはウェブサイトからダウンロード可能。

 

教材内容の詳細

本書は、900点特急というタイトルどおり、TOEIC中・上級者向けに書かれたリーディング問題Part 5&6対策教材です。

 

全体の形式としては、前にレビューした花田徹也氏の「1駅1題 文法特急」と同じく、右側ページに例題、次の左側ページに解答というレイアウトになっており、右側ページを見て問題を解いたら次のページで解答と解説を読むという使い方です。

ただし900点を狙う人向けということで、ハイスコアを追求していくための学習スタイルについての指南が書かれています。

 

それでは順に詳細内容を見ていきます。

 

導入部分

■上級者の弱点とは?
900点を目指す中・上級者の正答率が低い問題パターンについてPart5で4種類、Part6で1種類が挙げられています。これは著者が講師を務めるエッセンス・イングリッシュ・スクールで作られた模擬問題における誤答データの分析に基づいているとのことです。

■上級者のためのストラテジー
TOEICは時間との戦いですが、700点向けの攻略法で900点を目指すとスコアが伸びません。ここでは900点を取りに行くための時間マネジメントについて解説されています。

 

■本書を使った効果的な学習方法
次のようなことが解説されています。
・本書で用意された例題の取り組み方、解答・解説の利用法など
・本書で提供されている音声ファイル(無料ダウンロード可能)や、本書付属の英文リストを使って、英語の地力そのものを上げる方法

 

実践部分

■Round 1〜5

ここから先は例題&解説のパートになります。

例題は全部で5Roundあります。それぞれのRoundは、
Part 5問題 20問
Part 6問題 2セット(6問)
で構成され、これらを合計11分以内を目標に、一気に解いていきます。

 

参考までに、各Roundで出てくる例題をいくつか挙げておきます。

 

■1st Round

・reservations、vacancies、constraints、permitsから文脈に合うものを選ぶ問題(語彙)

・enforcedと結びつく副詞をabsolutely、crucially、largely、stringentlyから選ぶ問題(語彙)

・earlier、earliness、at the earliest、as early asの使い分けを問う問題(慣用表現)

 

■2nd Round

・prior に呼応するものをdelegation、conflict、engagement、circumstanceから選ぶ問題(語彙)

・susceptible、reciprocal、affected、subjectiveから文脈に合うものを選ぶ問題(語彙/語法)

・fell through、ended up、went on、passed overから文脈に合うものを選ぶ問題(語法)

 

■3rd Round

・evaluation、affection、circulation、configurationから「雑誌」と結びつくものを選ぶ問題(語彙)

・presume、address、convene、inaugurateからmeetingと呼応するものを選ぶ問題(語法)

・depending on、instead of、in keeping with、regardless ofの中から文脈に沿うものを選ぶ問題(慣用表現)

 

■4th Roumd

・intuitive、unanimous、optimal、approximateからvenueを修飾する語を選ぶ問題(語彙)

・account、progress、occasion、demandからon …ofの間に入りうるものを選ぶ問題(慣用表現)

・apart、except、besides、otherの中からfromとセットで使う語を選ぶ問題(慣用表現)

 

■5th Round

・stand in、keep up、look over、fill outの中から、forとつながるものを選ぶ問題(語法)

・otherwise、however、anyway、furthermoreの中からunlessとセットでよく使われるものを選ぶ問題(語法/慣用表現)

・astounded、predicted、ensured、compelledの中から文脈に合うものを選ぶ問題(語彙/語法)

 

 

巻末付録

■復習リスニング用 英文リスト

教材本編の例題に出てきた全センテンスの英文リストです。

 

 

教材内容は以上になります。

 

「新TOEICテスト 900点特急 パート5&6」の評価

教材コンセプトは明確か?

明確です。

TOEIC Part5&6で、900点を狙う中・上級者が間違いやすい問題パターンへの対策、というのが本書のコンセプトとして明記されています。

 

学習する時間に見合うスコアアップ効果は得られるか?

しっかり取り組む価値はある教材です。

ただしこれさえやれば900点レベルになれるかというと、そうとは言えません。ハイレベルになるほど、語彙・慣用表現・語法の深い知識が求められますが、それらは本一冊の学習では足りず、多方面での学習をしていく必要があるからです。(本書の中にも、「900越えを狙うならTOEICの学習を離れてみることも必要だ」と書かれています。)

 

教材の内容は実践できるか?

本書の例題を解いて解説を読むことはもちろん実践できますが、加藤氏が言う「上級者のためのストラテジー」を実践するのは難しいかも知れません。というのは、一般的に言われている「解答に必要な部分だけ読む」というようなTOEIC常套手段をあえて取らず、「全文を速読して英語を英語のまま理解すること」が推奨されているからです。これは、かなり上級レベルの人向けのアドバイスです。

本書では速読力含めた英語力を底上げするための素材(音声ファイル、英文リスト)が提供されているので、それらを使って英語力を強化しつつ、試験ではTOEIC特有のテクニックを最大限使ってスコアを稼ぐのが良いと私は考えています。

 

総評

「新TOEIC TEST 900点特急 パート5&6」の総合評価…評価A(優れている教材)

 

900点特急というタイトルなので「上級者向け教材だッ!」と少し身構えてしまいましたが、私がザーッとやってみたところ8割くらいは解けました。難しい問題ばかり集めているはずなので、もっとボコボコな結果になるかと思いましたが…意外と解けました。

解けなかった約2割はほぼ語彙力を問う問題で、私自身の語彙力のなさを再確認できた、というところです。

 

さてTOEIC文法問題における難問とは、大きく分けると、

①語彙自体が高度な問題

②それ以外

という分け方ができると思います。

 

①は単語自体が難しい!わからん!というパターンですが、②は例えば、品詞問題で選択肢を絞りこんだ後、さらに文脈や語彙で判断するような「複数視点のコンビネーション」が求められる問題や、意味的にはどの選択肢でも適合しそうな空欄に、語法で適切なものを選ぶ問題などがあると思います。

 

①の場合はそもそも単語を知っているかどうかが問題ですが、②の場合は、単語の意味は知っていても、派生語や語法までを深く理解しているかどうかが、最終的に正答にたどり着くための決め手になります。

 

そういう観点で本書を見るに、①の単語自体が難しい問題はどちらかというと少なく、大半は②のパターンのように感じました。 私は勝手に、「この本は①の難しい単語の問題ばかり集められているに違いない」と思っていたのですが、実際には①②がバランスよく収録されていたようです。

 

ということで、本書は難しい単語ばかりが詰め込まれている教材と期待(?)していた私のような人にとっては少しイメージと異なるかも知れませんが、教材としてのクオリティにはもちろん問題はありません。問題パターンが分類されていて見やすいし、解説も論理的でていねいです。エッセンス・イングリッシュ・スクールでの模擬試験結果を分析して作られた問題という点もメリットです。

 

700点台後半くらい〜900点未満の人がこの教材のターゲットかな…700点前後までの人なら、この本より花田徹也先生の「1駅1題 文法特急」で「構文先行型アプローチ」をしっかり身につけるほうがいいと思います。

 

長々と書きましたが、要するに上級レベルを狙う人は、本書で難問すなわち「上級者の弱点」となる問題パターンを知るとともに、語彙・語法・慣用表現の知識を深めていくことで、様々なパターンの「難問」に対応できるようになるでしょう。ただし語彙・語法・慣用表現は本書だけで十分とは言えないので他の教材も使って多面的に学習していくのが良いです。

 

花田先生の「1駅1題 文法特急」やTEX加藤先生の「文法問題でる1000問」を終えた人に、本書をおすすめします。

 

※本書は、新形式対応のリニューアル版が出ています。

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