読解特急3

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「新TOEIC TEST 読解特急3 上級編」(神崎正哉さん他)のレビュー

 


 

こんにちは。

TOEIC教材、まだまだレビューを続けます。TOEIC教材名で検索して当ブログに来られる方が、チラホラいらっしゃるようです。

 

さてリスニング教材が続いた後で、今回はなぜかPart 7(読解問題)対策本、「新TOEIC TEST 読解特急3 上級編」を紹介します。

 

「読解特急」3作目に当たる本書は「上級編」となっています。高得点を狙う人にとっては、気になる教材なのではないでしょうか。

ではいつものように著者の紹介からレビューを始めましょう。

 

教材著者の紹介

本書の著者は以前レビューした「読解特急」1作目と同じく、神崎正哉さん・TEX加藤さん・Daniel Warrinerさんの3人になります。

 

神崎正哉(かんざき まさや)さんとは?

1967年神奈川県生まれ。

東京水産大学(現東京海洋大学)海洋環境工学科卒。テンプル大学大学院修士課程修了(英語教授法)。

神田外語学院講師。エッセンス イングリッシュ スクール講師。
TOEICテスト990点。TOEICスピーキングテスト200点。TOEICライティングテスト200点。英検1級、国連英検特A級、ケンブリッジ英検CPEなど英語の資格多数。

 

TEX加藤(テックス かとう)さんとは?

1967年大阪府生まれ。

神戸市外国語大学外国語学部英米学科卒業。

大手メーカーの米軍基地担当、外資系小売業バイヤーを経て、大手玩具メーカーで商品企画に携わり数々の大ヒット商品を生み出す。

明海大学、エッセンスイングリッシュスクールでの勤務を経て、現在、神田外語学院でTOEIC TEST講師を務める。

2011・2012・2013年TOEIC公開テスト全26回すべて990点。

英検1級。

TOEIC参考書の著作多数。

 

Daniel Warriner(ダニエル ワーリナ)さんとは?

1974年、カナダ、ナイアガラフォールズ生まれ。

ブロック大学英文学科卒。1998年来日。

北海道大学、都内の英語学校でTOEICテスト対策、英会話を教える傍ら、講師トレーニングおよび教材開発に携わる。

現在、英文校正者として翻訳会社に勤務。

 

当ブログ、ランダムに教材をレビューしているので、著者の先生方の「TOEIC990点○○回取得」などの部分は最新ではないこともあるかも知れません。ご了承願います。

 

教材の概要

本書の概要は以下のような感じです。

 

■基本スペック

・TOEIC Part 7(長文読解)対策本。

・第1刷は2011年発行。

・上級者向け。

 

■テキスト

・新書サイズ、255ページ。

・例題解説型(1題ごとに解答・解説が書かれているので、解いてすぐ確認できます)。

 

 

■音声ファイル

・問題文の音声がmp3ファイル形式で提供されています。ウェブサイトからダウンロード可能。

 

実際どんな教材なのか?は次に見ていきます。

 

学習内容の詳細

本書の背景として、TOEICのPart 7問題が難化してきたという事実があります(2011年ごろ)。

問題文を部分的に読んだだけではダメで、広い範囲を読んで全体の内容を理解しないと解答できない問題が多くなってきたことから、長めの記事問題を使った上級者向けPart 7問題集が望まれていたとのことです。

 

そこで、マラソン選手が行う高地トレーニングのように、あえて難しい問題を集中的に解く(本番試験より高い負荷を与える)ことで、難化したPart 7に備えようというのが本書のコンセプトです。

 

具体的には、以下のような特徴を持っています。

 

TOEIC公開テストのPart 7シングルパッセージ問題で最も長いものは約300ワード。この本ではそれより少し長い350ワード前後の文章を使い、問題数も5問とする。

 

文章が長いだけでもかなり負荷は高く感じるので、本書が解ければ本番では余裕が出るだろうという思想です。

 

文章の内容も、メールや手紙と比べて苦手な受験者が多い「記事」の問題とする。

 

なぜ「記事」問題は苦手な人が多いかというと、「メール」や「手紙」のような定型的なパターンを持っておらず、内容予測が難しいからです。良く言えば「読み応えがある」「内容が面白い」とも言えますが、受験する立場としては苦手意識を持っている人が多いようです。

 

本番のTOEIC問題とは異なり、実在の会社、人物などを取り上げた記事を問題文とする。

TOEIC本番テストでは、試験の公平性の観点から、実在の会社、人物などは登場しないことになっています。英語力以外の知識で問題が解けてしまうとマズいからです。本書では、それを承知の上で、実在の人物・商品名・会社名などを題材にした記事が出されています。学習者が興味を持って問題に取り組めるように(そして記事問題への苦手意識をなくすように)という企画意図です。ただし登場する単語の面では、TOEIC頻出単語を押さえているので、学習して損することはありません。

 

語注も充実。

問題文に登場した単語の意味はもちろんのこと、類義語、派生語も記載されています。(派生語は、一段ずらして書かれているので見やすい。)

読解特急1作目は語注がなかったのですが、今回は充実していて良いと思います。

 

 

音声ファイルも活用できる

問題文の音声ファイルがウェブサイトで配布されているので、たとえば下記のように活用できます。

・問題文の単語の発音を確認する

・テキストを見ずに音声を聞く事で、英語を頭から理解するトレーニングになる(ワード数の多いセンテンスを聞くのはPart 4対策としても有効)

・音読の手本として使う

 

本書には、以上のような特徴を持たせた問題が20セット用意されていますので時間を計りながら(目標:1題5分)ひたすら解いていきます。

 

教材内容は以上になります。TOEIC教材の中ではかなりシンプルな構成です。

 

「新TOEIC TEST 読解特急3 上級編」の評価

当ブログ独自の視点で教材を評価していきます。

 

教材コンセプトは?

本書のコンセプトは、「Part 7で一番嫌がられるタイプの問題をさらに難しくしたものをたくさん解いて、難化したPart 7を乗り切る力をつける」というものです。実際やってみると、文章が長いのであちこちにヒントがちらばっており、キーワードを探すのが大変です。

実在の人物・会社などを出すことで興味を持って取り組めるようにした、という意図ですが、個人的感想としては長い文を読む辛さのほうが大きいかなと感じます。

 

効果が出るか?スコアアップが期待できるか?

他の教材と本書を併用することで、読解力の大幅アップができるかもしれません。

すなわち、読解テクニックなどは本書に載っていないので学ぶことができませんが、他の教材で学んだ(あるいは自分で編み出した)読解メソッド/テクニックを試す練習の場として本書を使うと良いのではないかと思います。

 

実践可能な内容か?

問題文が長く、基本的に全体を読み通さないと解けない問題になっていますが、目標時間(5分)で解けない問題ではないです。(速読術など特殊技能が必要なわけではない)

 

良いところ・残念なところ

■残念なところ

・解説があまり詳しくない。また神崎氏とTEX氏の掛け合いも少なくなっており、ちょっと味気ない。

・解答テクニック指南などはほとんどない。

 

■良いところ

・1作目と同じく、スキマ時間を利用して解いてすぐ答えを確認できる構成になっているのは良いところ。

・問題文が長いので、読み通すための集中力、忍耐力が鍛えられる。

・頻繁に「言い換え」が使われており、素直に答えが見つかる問題が少ないので、正確な読解力、すなわち文章中に手がかりを見つける力が求められる。不要なものを省いた「Part 7対策用高負荷トレーニング問題集」としては実用的。

・問題文はいろいろなジャンルの実在するものをテーマにした記事なので、勉強になる。(記事内容の出典が記載されているので、極力事実に即していると思われる)

 

総評

「新TOEIC TEST 読解特急3 上級編」の総合評価・・・評価B(良い教材)

 

「Part 7の難しい問題をたくさん解いて、苦手意識をなくしたい」

「高速かつ正確な読解力が問われる問題にじっくり取り組むことで、自分の中に解答パターンを定着させたい」

 

といった、特訓型のPart 7教材を求めている人には本書がオススメです。

 

実際のTOEIC問題ではメール、手紙、広告、最近ではSNSメッセージなど幅広く出題されるのですが、本書はあえてそのバランスを捨て、受験者が一番嫌がる「記事」問題に狭く深く特化しています。しかも問題文を本番試験より長めにし、問題数も5問と多く設定されています。あえて高い負荷に取り組みたい上級者向けの「意地ワル問題集」です。

 

解説も最小限のレベルに抑えられており、初級者に親切とは言えない内容です。基本的な文法、語彙は習得済みの中〜上級者向けの構成です。

 

解説ボリュームを絞られている分、コンパクトなサイズに20セットの問題が詰め込まれているので、いつも持ち歩いておいてスキマ時間に1題でも2題でもいいから解く!という使い方をするには都合が良いです。

 

解答テクニックも本書では学べないので、他の教材で学びましょう。例えば濱崎先生の「リーディング プラチナ講義」ですね。

 

それにしてもこの本、色んなリサーチをして、さらにTOEIC的な語彙・センテンスを使って問題文を作るという、かなり骨の折れる作業を経て制作されているのに、900円足らずで買えてしまうというのが驚きです。ハイレベル問題に集中的に取り組みたい人にとってはコスパも良く、おすすめです。

 

 

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