読解特急5

TOEICは参考書選びから!おすすめTOEIC教材紹介サイト

「新TOEIC TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編」(神崎正哉さん他)のレビュー

 


 

こんにちは。

 

今回は「新TOEIC TEST読解特急5 ダブルパッセージ編」をレビューします。

 

そもそもダブルパッセージとは何?

ダブルパッセージとは、TOEIC パート7で、二つの文書が含まれる問題のことです。

 

 

二つ文書があるため読むのに時間がかかるし、解答の手がかりを探すのも大変になる特徴があります。

 

もっとも厄介なのは、二つの文書に書かれた情報を統合してはじめて正解が分かる問題(本書中では「両文書問題」と呼ばれています)が含まれることです。

 

最近では3つの文書を読む「トリプルパッセージ」まで出題されるようになりました。が、それはともかく、本書はダブルパッセージ問題に特化した問題集ということです。

 

それではいつものレビューにいきます。

 

教材著者の紹介

本書の著者は以前レビューした「1駅1題 新TOEIC TEST読解特急」、「読解特急2 スピード強化編」や「読解特急3 上級編」と同じく、神崎正哉さん・TEX加藤さん・Daniel Warrinerさんの3人になります。

 

神崎正哉(かんざき まさや)さんとは?

1967年神奈川県生まれ。

東京水産大学(現東京海洋大学)海洋環境工学科卒。テンプル大学大学院修士課程修了(英語教授法)。

神田外語学院講師。エッセンス イングリッシュ スクール講師。
TOEICテスト990点。TOEICスピーキングテスト200点。TOEICライティングテスト200点。英検1級、国連英検特A級、ケンブリッジ英検CPEなど英語の資格多数。

 

TEX加藤(テックス かとう)さんとは?

1967年大阪府生まれ。

神戸市外国語大学外国語学部英米学科卒業。

大手メーカーの米軍基地担当、外資系小売業バイヤーを経て、大手玩具メーカーで商品企画に携わり数々の大ヒット商品を生み出す。

明海大学、エッセンスイングリッシュスクールでの勤務を経て、現在、神田外語学院でTOEIC TEST講師を務める。

2011・2012・2013年TOEIC公開テスト全26回すべて990点。

英検1級。

TOEIC参考書の著作多数。

 

Daniel Warriner(ダニエル ワーリナ)さんとは?

1974年、カナダ、ナイアガラフォールズ生まれ。

ブロック大学英文学科卒。1998年来日。

北海道大学、都内の英語学校でTOEICテスト対策、英会話を教える傍ら、講師トレーニングおよび教材開発に携わる。

現在、英文校正者として翻訳会社に勤務。

 

教材の概要

本書の概要は以下のとおりです。

 

■基本スペック

・TOEIC パート7の問題集。

・2013年初版発行。

 

■テキスト

新書サイズ、255ページ。

 

■音声ファイル

読解問題なのにmp3形式音声ファイルが提供されているのが読解特急シリーズの特長です。

ウェブサイトからダウンロードできます。

リスニングで問題を解いてみたり(かなりの上級者向け)、音読に使ったりできます。

 

学習内容の詳細

本書は、TOEIC パート7の後半に出てくる「ダブルパッセージ」問題のみを集めた問題集です。

 

本書にはダブルパッセージ問題が20セット収録されています。1セットの問題数は5問に統一されています。

 

どんな文書が出題されているか?

近年のTOEICに見られる「たくさん読ませる」問題の増加傾向を踏まえ、本書では「表」(スケジュール、旅程、料金表など)は含まれていません。代わりに手紙、メール、記事など語数が多くて読解に時間のかかる文書が使われています。

 

本書の問題文書を一部紹介します。

 

・有名画家のワークショップ案内文と、ワークショップに参加した人の手紙

・医学雑誌への投稿募集文と、投稿してきた人への原稿修正依頼メール

・地域の秋祭りイベント開催の知らせと、その主催者がスタッフに出した感謝文メール

 

こんな感じで、TOEICによくあるトピックの文書です。

 

だんだんと読解負荷が高くなる

本書は、スピードを意識して解くことも狙いとしています。

 

本書の最初のセットのワード数は両文書合わせて370語ですが、本書を進んで行くに連れて文書のワード数がだんだん増えていき、最終の第20セットでは両文書合計で473語になっています。

 

「1セット5問を5分で解く」が本書の目標スピードですが、473語を5分、はかなり厳しいでしょう。上級者にも取り組みがいのある教材になっています。

 

990点講師二人による掛け合い解説

今作も、おなじみの神崎先生・TEX加藤先生による掛け合い解説が展開されます。

 

 

 

着眼点、時間マネジメントの注意点、問題の難易度などについてコメントされています。「言い換え」の解説や、ふだんあまり使わない意味で用いられている語句についての言及などもあります。

 

せっかくの掛け合い解説なので、もう少し雑談があったほうが楽しいかな・・・とも思います。

 

語注の充実ぶりも継承

読解特急シリーズは2作目「スピード強化編」以降、解説部の語注が詳しくなっています。

 

 

本書ではダブルパッセージのためワード数が多いこともあり、1セットあたり2ページも語注に割かれています。

 

本当はたまには辞書を引いた方がいいのですが、外出時などは語注で参照できるほうがラクですね。また語注をザッと見てTOEIC頻出語を覚えているか確認するのに便利です。

 

「新TOEIC TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編」の評価

当ブログ独自基準で教材を評価していきます。

 

教材コンセプトは?

TOEIC パート7のダブルパッセージ問題を解くための読解スピード・解答力を養成するのが本書のコンセプトです。

 

効果が出るか?スコアアップが期待できるか?

本書ではTOEICパート7で出題されるダブルパッセージ問題のみが集められており、しかも読むのに時間がかかるタイプの文書ばかりなので、かなり読解負荷の高い問題集と言えます。本書を解くことで、ダブルパッセージ問題だけでなく読解力全体のレベルが上がると期待できます。

 

誰でも取り組める教材か?

本書は読解問題ドリルなので誰でも取り組めます。本書に書かれた解答目標時間を守って解くのはなかなかハードルが高いですが、スピードを意識して解いていくしかありません。

 

メリット・デメリット

■デメリット

・本書は読解特急の他の本と同じく、基本的には問題と解答/解説のみで構成されており、解法の講義などはない。パート7の取り組み方を体系的に学びたい人はヒロ前田先生の「究極のゼミ Part7」や濱崎潤之輔先生の「リーディングプラチナ講義」がおすすめ。

 

■メリット

・受験者にとってもっとも負荷の高いダブルパッセージ問題の集中訓練ができる。

・両文書を参照して情報を統合する「両文書問題」が毎回必ず含まれている。このタイプの問題は読解力のスピードと正確さを要するので、上級レベルの実力を養成する練習になる。

・詳細な語注や問題文書の読み上げ音声ファイルがついているため、問題を解く以外にも総合英語力アップのためのトレーニングに使える。

・文書のワード数が記載されているため、読解スピードを定量的に把握するのに便利。

 

向いている人・向いていない人

向いていない人というのは特にありません。別にダブルバッセージなんか怖くないよという人にとっても、高負荷読解トレーニング教材として役立つでしょう。

 

総評

「新TOEIC TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編」の総合評価・・・評価A(優れている教材)

 

「近年のTOEIC パート7では簡単に解答のヒントが見つかる問題が減り、ボリュームのある問題が増えてきた。読解力・解答力の底上げが必要になっていると感じる」

 

こんな風に感じている人にはうってつけの教材です。

 

本書は読解特急シリーズでは5作目にあたり、過去の読解特急本の良い点を引き継いで作られています。たとえば以下のような点です。

 

・文書中にTOEIC頻出語句をふんだんに使い、詳細な語注もついている

・教材の目的に合わせて問題文書のワード数が調整されている。また各文書にそのワード数が明記されているので、学習者が読解スピードの進歩度合いを把握するのに役立つ

・TOEIC的なパラフレーズ(言い換え)やNOT問題なども使った、本試験にそっくりな設問が用意されている

 

本書はダブルパッセージ問題集なので、上のようなポイントに加えて、ダブルパッセージ特有の「両文書問題」、すなわち2文書の情報を統合しないと解けない問題も盛り込まれています。この種の問題はとにかく時間がかかり、忍耐力を要するので、本書で精神を鍛えておけば本試験でのセルフコントロールに役立つでしょう。

 

読解特急シリーズの中では、本書と「読解特急3 上級編」が上級者向けの内容になっていますので少し比較してみます。

 

■読解特急5 ダブルパッセージ編(本書)の概要

・ダブルパッセージのみ

・2文書の合計ワード数は370〜470ワード

・TOEICの問題作成ルールに準拠

 

■読解特急3 上級編の概要

・単一文書の記事問題のみ

・350ワード前後

・あえてTOEICのルールを無視し、実在の社名・人名などを登場させている

という感じです。

 

「上級編」よりも本書のほうがたくさんのワード数を読まないといけないし、ダブルパッセージならではの「両文書問題」がある分、「上級編」よりさらに歯ごたえのあるドリルになっています。

 

また、「上級編」ではTOEICの出題ルールから逸脱し、実在の固有名詞を登場させているのですが、そのことが気になる人にとっては、TOEICに忠実な(架空の会社・人物しか出ない)本書のほうが安心して(?)取り組めるでしょう。

 

ダブルパッセージに苦手意識のある人はもちろん、そうでない人も、上級の読解力を身につけるためのパート7問題集として本書をおすすめします。

 

 

◆おすすめオンライン講座◆

500本超の動画レクチャー見放題!

本番そっくりのサンプル問題5000問解き放題!
模擬テスト受け放題!

分からない所は質問し放題!

 

TOEIC対策『英語ビュッフェ』

 

>>詳細はこちら

 

 

タグ :    

リーディング

この記事に関連する記事一覧