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「TOEIC テスト 究極のゼミ Part 5&6」(ヒロ前田さん)のレビュー

 


 

こんにちは。

今回で、TOEIC文法問題(パート5&6)の教材レビューは8件目。ランキングも作りました。

 

さて今回は、ヒロ前田先生の「TOEICテスト 究極のゼミ Part5 & 6」をレビューします。

文法問題対策本はここで一区切りにして、次回からは他のパートの教材レビューにいきたいと考えています。

 

※2016年からの新形式TOEICに対応した、本書のリニューアル版「【新形式問題対応】TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6」が出版されています。本記事は旧版についてのレビューになります。ご承知おきください。

 

それではいつものように。

 

教材著者・ヒロ前田さんとは?

■ヒロ前田(ひろ まえだ)さん 略歴

 

TOEIC受験力UPトレーナー。TOEIC界の巨匠と呼ばれる。

 

・アルクおよび全国の企業・大学等でスコアアップ指導を行うほか、教員を対象とした「成果の出るTOEICの教え方」のセミナーも実施する。

・TOEIC受験歴20年以上。最低20点、最高990点獲得経験あり

・TOEIC全国制覇(全都市でのTOEIC受験)を目指して受験し続けている
・徹底したリサーチを行うための受験スタイルなどから「アナリスト型TOEIC講師」とも呼ばれる。
・項目別正答率を算出できる世界初の教材「TOEICテスト 究極の模試600問」を製作。

 

教材の概要

 

【新形式問題対応】TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6

新品価格
¥2,160から
(2018/6/2 19:56時点)


※上のリンクはリニューアル版です。この記事はリニューアル前の本書について書いています。

 

■基本情報

・パート5、6対策。

・初級者~中級者向け。

・講義/ドリル(演習) バランス型。巻末にミニ模試もあり。

 

■テキスト

A5サイズ、302ページ。

カラーも使われて、構成もとても見やすいです。さすがアルク。

 

 

■問題文の音声ファイル

Webサイトからダウンロードできます。

 

学習内容の詳細

本書はパート5・6攻略法を12回の「ゼミ」と「ミニ模試」で身につけます。

 

ゼミの構成

講義、例題、トレーニング、練習問題というメニューで進んでいきます。知識獲得(インプット)→実戦演習(アウトプット)という方向にスムーズに学習していけるようになっています。

 

本書全体を通して、講師ヒロ、受講生マイ・ヤス・ダイというキャラクターの対話形式で進行していきます。

 

本書の独特な点の一つが、「トレーニング」というTOEIC問題形式でない練習問題があることです。

 

例として、下の写真のように(見えにくいですが)、品詞問題で、問題文の空欄前後以外の部分が隠された状態で問題を解くトレーニングなどがあります。文全体を読まずに、必要最小限の範囲だけ読んで解答する訓練ですね。

 

 

「トレーニング」としては他にも、下記のようなものがあります。いずれもTOEIC問題とは異なる形式の問題です。

 

  • パート5動詞問題で、誤った形で使われている動詞を修正するトレーニング
  • 同じく代名詞問題で、文中の代名詞が指す語句を抜き出すトレーニング
  • パート6問題で、選択肢を見てその問題が「独立型」か「文脈型」か判断するトレーニング

 

これらのトレーニングは、ゼミの講義内容と密接に関わっているので、各回のゼミ全体を通して学習することが前提です。

 

第1回ゼミ Part 5の取り組み方

ここでは本講義に入るまえに、パート5攻略に関連して次のようなことを学びます。

 

  • リーディングセクションの戦略(時間管理の考えかた)
  • 解答スピード以外に、スコアアップのために大切なこと
  • パート5の解答手順、「全文読み」と「省エネ読み」それぞれの手順とメリット・デメリット

 

第2回ゼミ 品詞問題① 基本編

第2回ゼミではパート5対策本講義に入ります。まずパート5頻出の品詞問題の基本的パターンについて、次のようなことを学びます。

 

・選択肢を見て品詞問題と判断する方法
・品詞を問う問題で着目すべき点
・品詞問題を解くときに守るべき解答時間
・品詞問題として出題される典型的な語順パターン
・例題 4問、トレーニング 2種類、練習問題 20問。

 

第3回ゼミ 品詞問題② 発展編

第3回では、品詞問題の少し難易度の高いパターンを扱います。

 

・選択肢に名詞が2つ以上ある場合の解き方
・選択肢に単数形と複数形の名詞がある場合の解き方
・複合名詞のタイプとその考え方、および複合名詞の例
・例題 4問、トレーニング 2種類、練習問題 20問

 

第4回ゼミ 動詞の形

第4回ゼミでは動詞の問題、すなわち選択肢に同じ動詞の異なる形が並ぶ問題について学びます。

 

・時制を特定する問題で注目すべき点
・「態」(能動態、受動態)や「分詞」(現在分詞、過去分詞)の問題で見極めるべきこと
・例題 4問、トレーニング、練習問題 20問

 

第5回ゼミ 代名詞・関係代名詞・限定詞

第5回ゼミは選択肢が代名詞・関係代名詞・限定詞である問題について学びます。限定詞とはall、each、much、everyなどの語です。

 

・関係代名詞の問題でチェックすべき点
・限定詞問題を秒殺する方法
・限定詞の例と用法
・例題 4問、トレーニング 3種類、練習問題 20問

 

第6回ゼミ 前置詞・接続詞

第6回ゼミは第6回では前置詞・接続詞の問題を対象とします。

 

・前置詞の問題で、空所の直後の名詞以外にもチェックしなければならないポイント
・接続詞の問題で大切なこと
・TOEICで、最速で解けるタイプの問題とその表現例5つ
・例題 4問、トレーニング 2種類、練習問題 20問

 

第7回ゼミ 語彙問題

第7回ゼミはこの回は語彙問題を扱います。

 

・品詞が同じで意味の異なる単語が選択肢に並ぶ場合の着目点
・語彙問題に許される解答時間の目安
・例題 4問、トレーニング 2種類、練習問題 40問

 

練習問題は他のゼミより問題数が多く、また解答解説ページの「ゼミ生中継」コーナーには、TOEIC頻出単語についてのヒロ前田先生の解説が満載です。

 

第8回ゼミ Part 6の取り組み方

第8回以降はパート6攻略法を学びます。第8回ゼミではパート6本講義に入る前知識として以下の内容を学びます。

 

・パート6の問題タイプ「独立型」と「文脈型」の定義およびそれぞれに含まれる問題パターン
・パート6の解答時間の目安
・パート6の解答の手順
・パート6における出題ルール

 

第9回ゼミ 独立型問題

第9回ゼミから、実際の問題でパート6の解き方を学んでいきます。

 

・独立型問題を「省エネ読み」して時間を節約する方法
・例題 1セット(2問)、トレーニング、練習問題 2セット(6問)

 

第10回ゼミ 文脈から解く問題①(動詞の時制)

第10回ゼミではパート6の「文脈型」問題の中で、動詞の時制問題について学びます。

 

・パート6で出題される時制問題がパート5の時制問題と異なる点
・空所の近くに時制のヒントがない場合に気をつける点
・例題 1セット(2問)、トレーニング、練習問題 2セット(6問)

 

第11回ゼミ 文脈から解く問題②(語彙問題)

第11回ゼミは、パート6で出題される語彙問題のうち「文脈型」について学びます。

 

・パート6の語彙問題の性質、および正解/不正解の選択肢を判断する方法

・例題 1セット(2問)、トレーニング、練習問題 2セット(6問)

 

 

第12回ゼミ 文脈から解く問題③(代名詞・接続副詞)

第12回ゼミはパート6で出題される「文脈型」問題のうち代名詞、および接続副詞問題(Therefore、However、Alternatively等)について学びます。

 

・代名詞問題で空所に入る言葉を選ぶときのチェックポイント

・接続副詞問題で必要となるスキルと、問題を解くために把握すべきこと

・接続副詞など、文頭でストーリー展開のために使われる注意すべき表現15個

・例題 1セット(2問)、トレーニング、練習問題 2セット(6問)

 

ミニ模試

仕上げとなる「ミニ模試」では、実際のPart 5&6と同じ52問(※注:2016年形式変更前の問題数)に挑戦します。

本書では「勘ボックス」という解答欄がついたマークシートが付属しているのでこれを利用します。

 

■弱点問題タイプ診断

解いて答え合わせした後、問題タイプ別の正答数を「正答数集計表」に記入すると、下記の問題タイプ別の正答率が算出できます。

問題タイプ「R3」・・・文書の中に点在する情報を関連づけて理解する力

問題タイプ「R4」・・・語彙の意味や用法を理解する力。

問題タイプ「R5」・・・文法を正しく理解し、使用する力。

 

弱点とする問題タイプ別に、学習方法アドバイスが書かれています。

 

「TOEICテスト 究極のゼミ Part 5&6」の評価

ここでは当ブログ独自基準により教材を評価していきます。

 

教材コンセプトは?

本書は、ズドンと強烈なコンセプトで作られた教材というよりは、以下のようにいくつものユニークな特色を持ったバランスの良い教材という感じです。

 

・講師と受講生というキャラクターによる対話形式の解説により親しみやすく、わかりやすくなっている

・選択肢ごとの選択率表示、問題の難易度表示により学習者自身の理解レベルが分かる

・TOEIC問題形式を踏襲しない「トレーニング」を通して知識・技術を磨ける

・ミニ模試で自分の弱点を詳細かつ客観的に分析できる

 

これらの工夫により初級レベルの人でもTOEICという試験の性質を知り、高得点に通じるパート5&6の攻略法を独習していくことができるようになっています。

 

TOEICスコアアップが期待できるか?

学習者のレベルによりますが、特に初級者~中級者は効果が得られると考えられます。講義スタイルで、文法の基礎を振り返りつつTOEIC問題への取り組み方を身につけていく構成になっているからです。

中級〜上級者にとっては、とても参考になる部分もあるのですが(第3回の複合名詞の解説など)、大半は「もう知っていること」の解説が多いかもしれません。

 

誰でも実践できる内容か?現実的でないスキルが前提になっていたりしないか?

本書は比較的初心者向けの内容で、誰でも理解・実践できるはずです。超人的な読解スピードなどを前提としたテクニックは紹介されていません。スコアアップをはかるための着目点、取り組み方といった根幹の部分への指南が豊富です。

 

メリット・デメリット

■デメリット

・TOEIC対策スクールの講師と受講生3人によるゼミ形式になっているが、受講生3人のキャラクターが識別しにくい。講師と受講生ひとりずつでよかったのでは。(ちょっと気になっただけで、学習する上での障害にはなりません。)

・講義・解説の比率が高く、練習問題も易しい問題中心で難問は少なめ。初級者には親切だが中級以上の学習者にとってはちょっと物足りない。この本は解説が素晴らしいので、解説を繰り返し熟読して理解に徹するのが良いと思われる。

・問題文・解答マークシートのダウンロードが可能だが、その案内文が目立たないところに書いてあるので見落としていた。

 

■メリット

・「例題」と「練習問題」では、解説ページで選択肢ごとの選択率(その選択肢を選んだ人の割合)が示されているため、その問題の難易度と、引っかかりやすいニセ選択肢が一目で分かる(※ただし選択率はTOEIC公式なものではなく著者のモニタリング結果を元にしている)。また、難易度は5段階の目盛り表示も記載されており、復習するときなどに視認性が良く、便利。

 

・問題数は多くはないが、解説が充実しているため特に初心者には親切。解答・解説ページでは「解説」の部分で正答の選択肢が正答である理由がロジカルに説明されていることに加え、「ゼミ生中継」(講師と受講生間の対話による解説)の部分で着目点、間違いやすい点、わかりやすい解釈の仕方、TOEIC頻出項目などが書かれているため、ポイントとなる部分が印象に残りやすくなっている

 

・講義、例題、トレーニング、練習問題、ミニ模試と学習コンテンツがバランスよく収録されているため、初級者でも少しずつ理解を深めて問題を解く力がつくようになっている。

 

向いている人

初級者~中級者。ドリル式の教材を黙々と一人でやっていくにはまだ心細いと感じる人。

 

総評

「TOEICテスト 究極のゼミ Part 5&6」の総合評価・・・評価A(優れている教材)

 

「TOEICのことをあまり知らないから、いきなり問題演習からやるというのはちょっと…。初心者でも取り組みやすいように講義形式になっている参考書はないんだろうか」

「単に問題・解答・解説が与えられているだけでなく、弱点を克服してスコアを伸ばしていく方法を知りたい」

という方に向いているのが本書です。

 

TOEIC文法問題対策本の中で特に初心者におすすめなのは濱崎潤之輔先生の「英文法プラチナ講義」ですが、本書も初心者に親切な設計となっています。が、若干ターゲット学習者が違っています。濱崎先生の本は「英文法そのもの」をやり直したい人向け。本書は英文法はいちおう勉強してるけどTOEICは初心者、という人がターゲットで、文法の講義よりもTOEIC解法テクニック的な要素が強くなっています。

 

本書はいくつか独特な点があります。

例えば、すべての例題・練習問題に選択率と難易度のデータが添付されている。TOEIC形式ではない「トレーニング」で集中的に解法テクニックを磨くことができる。ミニ模試の結果を集計分析して自分の能力の傾向把握や今後の学習計画に役立てることができる。等。これらを駆使すれば、自分の弱点となっている問題パターンや、解けるべきなのに解けていない=理解できていないあるいは疎かにしている項目などが見えてくるでしょう。つまり、まだTOEIC学習を始めて間もない人は、本書を使うことで、自分の守備範囲に穴を作らないように注意しながらレベルアップしていけるようになっています。

 

私はわりと文法問題は得意なほうですが、この本良いな〜と思ったところが随所にありました。

 

特に良いと思ったのは、第3回ゼミで「複合名詞」についてしっかりと講義されている点です。複合名詞の分類、それぞれの例、分類の考え方などスッキリと整理されており素晴らしいの一言。もちろんTOEICを受ける上で重要だから紙面を割いて解説されているのだとは思いますが、TOEIC以外でも英文ライティング等で役立ちそうです。

 

また、各ゼミの最初の講義部分よりも、練習問題の解説ページにある「ゼミ生中継」と称した対話型解説が非常に内容が濃いです。ここは中級以上の人も一読する価値があります。「文法的にこれは許されるのかな?ダメかな?」という疑問を抱きがちなポイントを受講生キャラが質問して、ヒロ先生がそれはOK、これはダメ、とビシビシ答える流れが爽快です。学習者が悩みがちなところを本当に的確に把握しているな〜と感じました。

 

さらに、語彙についての解説も豊富です。「この単語は頻出」というだけでなく、「TOEICで出題されるときは**という意味で使われることがほとんど」とか「この単語と相性のいい形容詞は○○や△△」というように、スコアアップにつながる知識として解説されている点が良いです。TOEIC的なカンが磨かれていく感じがします。

 

やたら長くなりましたが、要するに巨匠ヒロ前田先生が書いた初級〜中級向けパート5・6対策本です。親切な講義スタイルの教材を求めている人におすすめします。

 

※本書はリニューアル版が出ているのでこれから買うならリニューアル版をどうぞ。(下のリンク)

 

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