出る順で学ぶボキャブラリー990

TOEICは参考書選びから!おすすめTOEIC教材紹介サイト

「新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990」(神崎正哉さん)のレビュー

 


 

 

こんにちは。

今回は、ボキャブラリー強化教材「新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990」のレビューです。

 

非常に有名な教材です。どんな点が評価されているのでしょうか?いつもの流れでレビューをしていきます。

 

教材著者・神崎正哉さんとは?

■神崎 正哉(かんざき まさや)さん 略歴

1967年神奈川県生まれ。

東京水産大学(現東京海洋大学)海洋環境工学科卒。テンプル大学大学院修士課程修了(英語教授法)。

神田外語学院講師。エッセンス イングリッシュ スクール講師。

TOEICテスト990点。TOEICスピーキングテスト200点。TOEICライティングテスト200点。英検1級、国連英検特A級、ケンブリッジ英検CPEなど英語の資格多数。TOEICは2000年5月よりほぼ毎回受け続け、TOEICの出題問題予想の正確性は他を圧倒している。

TOEIC受験者をサポートするブログTOEIC Blitz Blogを運営。

 

教材の概要

本書の概要を見ていきます。

 

■教材の基本スペック

・初級者~中級者向けTOEIC頻出語句集

・TOEIC全パート対応

・TOEICでの登場頻度でまとめられている。

 

■テキスト

B6サイズ、241ページ。

黒赤2色印刷。

 

見出し語、発音記号、見出し語の品詞・意味、補足説明(派生語/同義語/反義語その他)、例文、例文の訳が記載されています。

1ページあたりの見出し語は5個です。

 

 

■CD

71分、99トラック。

見出し語と例文が朗読された音声が収録されています。

朗読するのはネイティブのアメリカ人女性とイギリス人男性です。

見出し語10個ごとに、見出し語朗読者と例文朗読者が交代しますのでアメリカ英語とイギリス英語を均等に聴くことになります。アメリカ式とイギリス式の発音の違いに慣れておくことができます(単語教材なのに親切ですね)。

 

学習内容の詳細

本書はTOEICに出る語句を、登場頻度順に学べるように編集された語句集です。

 

TOEICで出る語句数に対してどのくらいをカバーしている?

本書のタイトルには990という数字がついていますが、これは「見出し語」の個数です。本書には見出し語に対して例文と補足説明が記載されており、

 

・例文に含まれる語(見出し語を含む) 2200語

・補足説明に含まれる語 1100語

 

を合わせると、本書は約3300語を含みます。

これはTOEICの制作機関であるETSが発行しているTOEIC公式問題集Vol.1~3に登場する語のうち、95%をカバーするとのことです。

 

どんな順番で単語を学習していくか?

本編部分は次のように、ターゲットラインのスコアで区切られた4部構成になっています。

 

  • 第1章 毎回テストに出る最頻出の210(ターゲットライン 470点)
  • 第2章 絶対忘れてはならない頻出の330(ターゲットライン 600点)
  • 第3章 知っていると差がつく応用の330(ターゲットライン 730点)
  • 第4章 高得点を狙う上級の120(ターゲットライン 860点)

 

当ブログで以前レビューした「TOEICテスト ボキャブラリー プラチナ5000」ではシーンやテーマごとに関連する語彙がまとめられていましたが、本書では「TOEICにおける登場頻度順」に語句を学習していくようになっています。

 

第1章・第2章は、「解答テクニック云々以前に、これを覚えていないと学習に取り掛かることすら困難」というぐらいに基礎的な語彙が集められているので、TOEIC初級者が基礎的語彙を習得するのに適した構成になっています。

 

本書における単語学習のカギは”音声”

本書は「金のフレーズ」や「単語特急」のような穴埋め問題形式になっていないので、テキスト部分は「読むだけ」です。読むだけでは受動的な学習になりがちで、なかなか覚えられません。

 

そこで本書ではCD音声を活用して学習します。

 

テキストの見出し語、意味、補足説明を読んだあと、CDで例文の音声を聴き、自分でも真似して発音することを繰り返して覚えていきます。

 

例文がTOEIC頻出語句で構成されているのはもちろんですが、それに加えて

 

・単語数を少なめにしている(平均7.5語/文)

小気味よく聞こえるような音を持つ単語を組み合わせている

 

というような工夫がされています。

言い方を変えると、例文のリスニングと音読をやって初めて本書のメリットが引き出せるようになるということです。

 

学習内容については以上になります。

巻末には索引はついていますが、練習問題等はありません。

 

「新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990」の評価

当ブログ独自基準で教材を評価していきます。

 

教材コンセプトは?

基本コンセプトとしては「初級者が優先的に覚えるべき語彙を登場頻度順に学べるようにした単語集」という感じです。

それだけだとユニークなところはありませんが、リスニングや音読を通して自然に単語を覚えていけるように考慮された音声が用意されていることが本教材の特長と言えます。

 

スコアアップが期待できるか?

TOEIC学習をはじめて間もない人、あるいはこれから始める初級レベルの学習者にとっては、本書で取り上げられている語彙を習得することで、他の問題集に取り組みやすくなるでしょう。

中級以上の人は、本書を学習するよりも各パートの問題を解く中で単語を覚えていくほうが効率的だと思います。

 

実践可能な内容か?

本書で推奨されているようにCD音声を聴いて真似をして発音する学習は誰でも実践可能だとは思いますが、CDではTOEIC試験と同じスピードで例文が朗読されるので、この本がメインターゲットとしているような初級学習者にとってはリスニング/リピーティングが最初は少し難しいかもしれません。「単語集は覚えてなんぼ」と考えがちですが、いきなり覚えようとせずにテキストを見ながらリスニング、リピーティングを繰り返すのが良いでしょう。

 

良いところ/残念なところ

■残念なところ

・冊子の大きさがちょっと中途半端。特に「特急シリーズ」に慣れると、この冊子は取り回しがしづらいと感じる。またCDを中に入れていると冊子を持ちにくいので、CDは使わないときでも冊子とは別に保管しておいたほうがいい。

・名詞が、可算名詞なのか不加算名詞なのかが書かれていないため、例文を見て判断する必要がある。自動詞/他動詞についても同じ。

・初級~中級者向けなので、加藤優先生の「900点特急Ⅱ」や濱崎先生の「990点攻略」に出るような高難易度の語句はカバーされていない。

・デメリットというより教材の仕様だが、テキストの一部が赤印刷されているので、「金のフレーズ」同様に赤透明のチェックシートが付属しているのかと思ったら付属していなかった。※テキストをよくみると、例文の訳と例文中の見出し語が赤で書かれているのでチェックシートは使えない(例文の訳を見て見出し語を答えるというチェックができない)。チェックシートではなくCDを使ってリスニングとリピーティングを繰り返して学習することが本書のコンセプト。

 

■良いところ

・見出し語に対して、「フレーズ」ではなく「例文」(主語/動詞/目的語など構文要素がそろった完全な文という意味)が記載されているのが良い。文の一部である「フレーズ」よりも学習しやすいと感じる人も多いだろう。

・見出し語は990個でがんばれば覚えられそうなボリュームになっており、さらに出題頻度による区切りでまとめられていて必要性の高いものから順に学べるなど、初級者を意識して方向性が統一されているのも良い。

・テキストをよく見ると黒字の部分はフォントが明朝/Times New Roman系、赤字部はゴシック系で書かれている。読みやすさへの配慮をしていることに好感を持てる。

 

向いている人・向いていない人

■向いていない人

  • TOEICパート5の難問題対策用の単語集を探している人
  • イメージ・視覚と結びつけて単語を覚えていけるような教材を探している人。

→イメージを利用して単語を学びたい人には「TOEICテスト ボキャブラリー プラチナ5000」がおすすめ。

 

■向いている人

  • TOEIC学習歴が浅い人
  • 音読が嫌いではない、また音読できる環境がある人

 

TOEIC教材は音読やシャドーイングを推奨しているものも多いので、音読に抵抗がないか、また音読のできる環境があるかどうかは、スコアアップのために重要な条件になります。

 

総評

「新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990」の総合評価・・・評価B(良い教材)

 

「TOEICの勉強を始めたが、問題集を解こうとすると知らない単語が多すぎて学習が進まない」

という人におすすめの教材です。

 

TOEIC頻出語句(単語だけでなくイディオムも見出し語になっています。look forward to ~とか)のうちもっとも登場頻度の高いものを990に絞り込んで、さらに目標スコア別に4段階に整理されているので、小さめのサイクル回しをして学習するのに適しています。

 

主な特長についてはここまで書いてきたとおりですが、他にも以下のような良い点があります。

・ほとんどパート1にしか出てこないような語句もカバーしている。 lean against(~にもたれかかっている)、side by side(並んで)など。

・発音記号が記載されている。

 

テキスト部分は、昔の受験英語用のオーソドックスな単語集の構成を踏襲しているため、かえって親しみやすいと感じる人も多いかもしれません。が、本書は受験勉強的な「まる暗記」ではなく、音声を活用した学習を意識してつくられています。例文を繰り返しリスニング・音読することで、暗記の苦痛をあまり感じずに学習できます。「例文音読」という具体的行動レベルまで用意されている親切な教材なので、それに乗っかって実践しましょう。

 

「新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990」、初級者におすすめです。

 

 

◆他のTOEIC単語教材を見るなら

>>単語教材おすすめランキングへ

 

 

◆おすすめオンライン講座◆

500本超の動画レクチャー見放題!

本番そっくりのサンプル問題5000問解き放題!
模擬テスト受け放題!

分からない所は質問し放題!

 

TOEIC対策『英語ビュッフェ』

 

>>詳細はこちら

 

 

タグ :

単語

この記事に関連する記事一覧